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東京で初の樹木葬!エンディングセンター桜葬


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●エンディングセンター
〒157-0061
東京都世田谷区
北烏山 1-8-18
tel 03-3341-3555
fax 03-3300-3704
◇電話受付(平日)
13:00〜17:00

●町田事務所
〒195-0051
町田市真光寺町
318-12
tel 042-850-1212
fax 042-850-1211
◇電話受付(月〜土)
10:00〜12:00
13:00〜16:00

●郵便振替口座
エンディングセンター
00150-0-148558




























































































































































































































































































































































































































































































































































































アクティブ葬送講座 九州の旅
ミニシンポ2006秋
古道ウォーク2006秋
第17回フェスティバル安穏
2006年春の講座2 古道を行くスタディ・ウォーク
2006年春の講座1 行ってきました! 韓国との文化交流旅行
エンディングセンター2006春のフォーラム&第1回桜葬メモリアル

  ◆アクティブ葬送講座 九州の旅 2006年11月24日〜26日
癒しと学びの斎場と寺を核とした市民ネットワークと交流

 角竹美好子(会員)
 熊本の白川自然庵は、前方に川の流れと、木立にかこまれた静かな場所に、重厚な建物が姿を見せていた。1階にオーガニックカフェ「野の花」と、3階に創作懐石、精進料理の店「草喰泉水」を併設した斎場だ。どちらも直営で、斎場利用者以外の一般利用者にも開かれている。2階には、大小の式場スペースといくつかの丸テーブルが配置された部屋、和室、多目的利用の大ホールなど、木のぬくもりを生かした安らぎの空間が配置されている。出入り口のコーナーには、『新・遺言ノート』やE-netがさりげなく置かれていた。
 25日(土)10時から、私たちエンディングセンターと「自然庵の会」の交流会を企画してくださっていた。開場時間になると自然庵スタッフによるピアノ演奏がはじまる。自然庵の渡辺美智子さんからご挨拶があり、交流会が始まった。井上代表のミニ講演のあと、会の方々との交流タイム。親御さんの葬儀を自然庵で行ったことがきっかけで、葬儀の意味、生前準備に開眼された方のお話が印象的だった。穏やかな空気につつまれて、今の自分やこれからを見つめ直すことのできる場となった。  「自然庵の会」は1996年に発足した、支え合い、学び合いのネットワーク。年間を通して、寺子屋自然庵(勉強会&サロン)などの活動を行っている。明るく死の話をして、自分の介護から葬儀まで共に考えよりよく生きる会、つまり私たちエンディングセンターのお仲間なのだ。
 プログラム最後の「音楽のプレゼント」は、古楽器アンサンブル「グループ・葦」のサロンコンサート。チェンバロ、リコーダー、クルムホルン(木管楽器)、太鼓、ソプラノ演奏による音楽の旅「ルネッサンス時代のスペイン、イタリア、フランスへ」。ホールのドーム型の天井と木の床の響きがすばらしく、気持ちを引き立たせてくれる力強さを感じた。
 自然庵を運営する(有)りぶぐりーんの渡辺俊樹さん、美智子さんご夫妻は、「葬儀の場は自分の家のような温もりのある落ちついた場所で、故人との関わりを思い出しながらいろいろと学ぶところであってほしい」との考えで時間、空間をコーディネートされている。
 自然の力を生かした空間づくり、食へのこだわりなど、いずれも明確なメッセージが多くの人の心を打ち、働くスタッフの方々にも、建物の隅々にも浸透している。ランチは3階の「草喰泉水」で創作懐石の目にも美しい(もちろんお味も最高)お料理を感動しつついただく。坪庭に日が差し、ビルの3階とは思えない一軒家の居間にいる感じで心癒されるひと時となった。
 2日目は大分に移動。お寺に泊めていただき、「これからの葬送を考える会・九州」との集い。交流の場は菊池泰啓さんが住職を務める妙瑞寺。山門の前には、土を盛られた円墳型の永代供養墓「大分安穏廟」がある。
 静かな寺のたたずまいは、騒々しく到着した訪問者で空気が一変したようだ。夜の集いでは九州の会の皆さまからの手厚いおもてなしで楽しい交歓会となった。翌日の交流研修では、井上代表の話、山口事務局長の桜葬の報告、九州の会からは、この1年間の運営内容、月例会の経過報告がなされ、改訂版「葬送気くばり帳」の作成・発行に至る報告では、質疑や感想も出され、意見交換があった。
 ここ九州での月1回の定例会には、「別の寺の檀家ですが、この会は話しやすく魅力的」と参加を楽しみにしている会員も集まり、なんでも忌憚なく話し合うことが継続した運営を可能にしているようだ。
 さて、当日は菊池事務局長よりお寺の現状と今後の展望についてのお話があったが「地域に根ざしたお寺とは」の中にも、今日の社会が直面している課題の一つ、高齢社会での対応など、どう考えていくのか、さまざまな問題が提起されている。今後、より具体化した案をまとめていくのは、まさに会員の月例会での論議にかかってくるのではと思われる。

参加者の感想
●「これからの葬送を考える」方々が全国あちこちにおられて集い、考え、学んでいる真摯なお姿に接し、尊敬の念を覚えました。特に、わたくしからみますと、遙かに若い方々が多いのに一層この感を深くいたしました。迎えてくださったご当地の方々の温かくて自然なお心遣いに胸を打たれ、学ぶものがたくさんありました。
 樹木葬という新しい葬法があることに驚いていたのですが、大分・妙瑞寺の安穏廟を見て、こういうのもあるのかとまたびっくりでした。若いご住職が、古いお寺で新しいお墓を作り、市民のネットワークの中心になって活動されている姿を見て、頼もしいと思いました。(NYさん/昨年10月の桜葬見学会に参加、入会されたばかりのホヤホヤ新人)

●自然庵ご夫妻の洗練されたおもてなし、妙瑞寺の皆さんのアットホームなおもてなしを心地よく受けていて、「ガン!」と衝撃を受けた。シニアも中盤を迎えようとしている私から見ればまだまだ若い人たちなのに、生きる姿勢がきちっとされていて指導する立場でがんばっておられる姿に頭が下がる思いがした。小さなお子さんを抱えながら奮闘する若いお母さんもすばらしい。人生死ぬまで勉強だなあと、改めて感じた旅でした。自然庵さんのような斎場が各地に広まることを願っています。(HSさん)

  ◆ミニシンポ2006秋
自分らしいお葬式(オリジナル葬)をおこなうには

NPO設立 10月21日(土)、エンディングセンター秋のミニシンポ2006「自分らしいお葬式(オリジナル葬)をおこなうには」を四谷・弘済会館において開催しました。
葬送ジャーナリストの碑文谷創さんを進行、コメンテーターにお迎えして、3名の会員から体験談、家族葬を多く手がけている葬儀社3社より施行事例からみた提案、アドバイスをいただいた。参加者は約70名。井上代表も加わっての質疑応答では、参加者からの熱心な質問が続きました。

突然旅立った夫を家族葬で見送りました Kさん(会員)
 2006年3月末日、桜吹雪が舞っている中で夫は旅立っていきました。心臓が悪く2か月の間に6回も大手術を受けましたが、力尽きて何も言わずに逝ったのです。兄弟たちが駆けつけて付き添ってくれたので、その後の諸行事を終えることができました。お葬式をどうするかというようなことについて、病気を抱えた夫と話すことはできなかったので、夫の生前の考え方、姿を思いながら、葬儀についてインターネットで調べました。最初に目に飛び込んで来たのが家族葬。たまたま家の近くに専門の葬儀社があったのです。
 通夜、葬儀までに夫の病理解剖や友引の日が入ったので時間的な余裕があり、遺体を前にゆっくり考え、葬儀社さんと相談することができました。担当者は、私たちの希望、夫の生前の考え方を聞き、具体的な提案をしてくださいました。夫は戒名が嫌いだったので、無宗教で話を進め、祭壇も遺影を中心に兄弟たちが花を飾ってくれました。清楚な感じで、花がたくさんあったので花の好きだった夫にはよかったと思います。
 お通夜では、娘の一人がお父さんとの幼い日からの思い出を語りました。翌日の告別式では、もう一人の娘からお父さんへということで、自分のこれからの生き方も含めて、呼びかけの文章を読み上げました。その前に、夫の略歴、生い立ち、どんなふうに生きたかを、私が文章を書き、司会の方に読み上げてもらいました。なぜこんなに早く亡くならざるを得なかったかということも私が書き、最後にそれも読み上げました。そしてお焼香。夫が中学生の頃からずっと愛唱していた「イヨマンテの夜」という歌を前後に数分ずつ聞いてもらい、お通夜、告別式ともそれぞれ1時間で終わりました。
 2日間、葬儀社の会館全てが貸し切りだったことがありがたかったです。兄弟6人で泊まり込み、通夜式が終わった後、遺体を前にゆっくり過ごすことができました。兄弟たちはこんなお葬式は初めてだと驚きましたが、非難する声はなく、むしろ夫の人柄が伝わる葬式でよかったねと。「イヨマンテ…」もよかったと言ってくれて、ほっとしました。

自分たち夫婦の葬儀を生前契約しました Hさん(会員)
 私たち夫婦は山が好きで、死んだときは自然に還りたいと思っていたので、「里山を守る」という千坂住職のお話に感動して2003年6月に一関の樹木葬墓地を買い ました。当時エンディングセンターは首都圏に住む樹木葬契約者の死後サポートをしていて、世田谷に事務所があることがわかり、心強く感じられたことも背中を押して くれたのです。
 2003年の秋の講座で井上先生のお父様が亡くなられたときの葬儀についてお話を伺い、葬儀の意味ということを考えました。また、お葬式も自分で考えて決めてい いんだ、と感動して翌年会員になりました。それでもまだ自分のことを決めかねていたのですが、その頃から私の兄弟が長いこと癌で苦しんでいて、身辺にいろいろあっ た中で、自分のことを決めておかなきゃいけないと思い、初めて2005年に面談をお願いしました。やっぱり人との関わり合いなんです。温かな包容力のある井上先生 はじめスタッフの方々に何回かこういうイベントでお会いして、ああここしかないなと感じました。そんな中で、2004年弟が、2005年長兄が永眠して、いろんな お葬式を見てきて、今のうちに自分で考えたことを決めておくことにしました。
 2006年の寒い時期にスタッフの方お二人で自宅に来ていただき、生前契約をしました。内容は、お別れ会だけ身内に集まってもらい、飲んで食べて勝手にみんなで 私たちのことを褒めて、悪口言って好きなようにして、という形のお別れ会がしたいということで、それが許される場所を近くに見つけることができました。それも含め て大雑把ですが契約をして、今ほっとしています。
 身内が多く、姪や甥にも頼めるのですが、子育てで大変なのにおばちゃんが迷惑かけるわけにいかない。人に迷惑をかけないように一生懸命生きてきたので、最期もそ うして死にたいと思いまして、この会との関わりを深くさせていただくことになりました。自分のおしまいを決めて、そしてあとは全部自分の生き甲斐に時間もお金も気 持ちも使えるなと思ったら、とってもこれからが楽しみに生きていかれると思います。
 若い時に子どもを亡くしていて、つい子どもに目が向くのですが、近くの児童養護施設に週にわずか1回ですが、好きなお花を買ってアレンジして子どもたちがお食事 する食堂に飾らせてもらっています。そんなボランティアを夏から始めて、また一つ生きがいがみつかりました。

息子と夫のターミナルケアに直面 Fさん(会員)
 私の夫はプロテスタントの信者で、私はカソリックの信者です。宗教もそれぞれ違うほど別の生き方をしていましたが、3人の子どもの真ん中の息子が、生まれたときから重度の知的障害で、その子に関してだけは夫婦で助け合って、とにかく生きてまいりました。
 ところが夫が認知症になって大変だなー、と思っていたら障害のある子が癌で、もう助ける手段はありませんと言われたのです。私自身、脳卒中の後遺症を抱えていて、どうやって生きていこうかと思っていたところ、本屋さんで井上先生の本に目がいき、エンディングセンターという団体があって、町田に桜葬というお墓があるというのを見て、ピーンと響いた。これだと思い、3人でこのお墓に入ろうと決め、早速現地説明会に参加して、契約しました。
 障害を持って生まれ、50年近く生きてきた子どもを中心に私も夫も生きてきたし、その子にとって癌であっても、最期の瞬間まで幸せな時間を過ごすことができればと思っています。夫と3人で入れるならこんな幸せなことはないです。
 エンディングセンターで葬儀社を紹介してもらって、身内とお世話になった施設の職員の皆さんと家族葬で見送りたいとお話しして、プランを立て見積もりをしていただきました。思っていたより少ない費用でできることがわかりました。
 その費用さえ残しておけば、持っているお金を、いま生きているうちにこの二人にかけてあげられます。生きているうちにこそ、幸せな日々を送るということが私にとっても幸せなことなので、二人のターミナルケアに、私は残っているお金を十分使って、心おきなく、毎日を過ごしています。エンディングセンターで新しい友人に恵まれお付き合いさせていただけることが、思いがけず生きがいにつながっています。

オリジナル葬について、具体的なご提案、アドバイスをいただいた葬儀社の皆さん
(有)ケイエンドプランニング代表
 入倉敬子さん 090-2456-0073 
(有)ファミリーウィズ代表
 福島洋介さん 045-983-9277 
(有)鈴木葬儀社 
 北川陣さん 03-3328-092

  ◆アクティブ講座
古道ウォーク2006秋

 古道を歩き、歴史を学ぶスタディ・ウォークの第2回目を、11月4日(土)に実施しました。コースは、多摩センター駅…(バス)…恵泉女学園短大(バス停)〜鎌倉古道〜馬頭観音〜石久保子育地蔵〜布田道への切り通し〜布田道〜真光寺公園(町田いずみ浄苑)。
 前回(新緑の5月)同様、宮田太郎さん(古街道研究家。歴史古街道団)のご案内で、晩秋の鎌倉古道をのんびり歩いて、歴史を体感しようという企画です。お天気は曇りのち雨の予報でしたが、時々晴れ間もあり、紅葉と、落ち葉を踏む音を楽しみながら歩きました。宮田さんによると、この落ち葉を踏む音(カサコソと乾いた音)と柔らかな足裏への感触は脳を刺激して、免疫力をアップする、健康によい音なのだそうです。
 長く続いた江戸時代に大きな節目となった家康の死。その家康の棺が久能山から日光へ改葬される際、江戸城には寄らずに府中御殿へ入り、そこで2泊し法要を執り行っています。大磯から平塚を経て府中へ向かう道がありました。小野路宿から関戸宿に向かって多摩丘陵を南北に縦断する道です。かつてはもっと広い道であったそうですが、長い年月を経て土砂が堆積し、道幅は狭くなっています。左の写真がその道です。宮田さんのお話を聞いて、棺を運ぶ千人行列が通るシーンが映像となって現れました。

■参加者の感想■
 秋の一日、多摩の歴史散策を存分に楽しませていただきました。宮田先生の豊富なお話に、興味津々でございました。このような形で、「桜葬」の地に馴染んでいけることが、また楽しみになります。(SKさん)


  ◆新潟に行って来ました。
第17回フェスティバル安穏 2006年8月26日
(新潟市角田浜・妙光寺)に参加しました。
「人集いて、生きる喜び」仏教、そして寺の可能性を問う

 毎年夏の終わりに開催されているフェスティバル安穏。安穏会員のための合同供養と交流の集いです。地元の檀信徒や、関心を持つ一般市民も広く参加して、「生老病死」をテーマに語り合う場でもあります。妙光寺(小川英爾住職)が宗派を超えた永代供養墓「安穏廟」を開設したのは1989年。継承者を必要とせず、多様な生き方を支える墓の先駆けでした。そして翌年8月、第1回フェスティバル安穏が開かれ、今年8月26日で17回目となりました。エンディングセンターは「21世紀の結縁と葬送を考える会」として誕生した1990年の第1回から、フェスティバル安穏を後援し、実行委員会のメンバーとして毎年参加しています。今年は女性5名、男性1名の総勢6名が前日から参加しました。
 17年目を迎えた今回のテーマは、改めて集いのもつ意味とその核としての仏教、そして寺の可能性を考えようというもので、まずは、小川住職の《語り》「寺に仏教はない、のか」から始まりました。ゲストは、元禅僧にして比較宗教学者の町田宗鳳(まちだ そうほう)さん。題して「仏教は爆発だ―生きる力としての仏教―」。
 爆発っていったいナニ? 町田さんは、「自分が持つさまざまなこだわり=自我意識が自分を苦しめてはいないだろうか? 生きる目的や向上心が自分を縛ってしまう、そのおろかさに気づいて爆発させ、ラクにさせる力が仏教にはあるのだ」と。
 寺とのかかわりは葬儀と法事のときだけ、という一般的な状況があり、寺の存在が否定的に語られることが多い昨今、「人が集い、出会うことが、生きる喜びである」という言葉は院庭を吹き渡る風の中で新鮮な響きがありました。
 エンディングセンターにも桜葬ができ、この春はじめてのメモリアル(合同慰霊祭)を開催したあとだったので、昨年とは少し違った目でフェスティバルに参加することができました。(Y)

新潟市角田浜――私は父方の故郷が新潟県東蒲の地域なのに、まったく知らない地名でした。もちろん妙光寺も。実家は神道で、寺には縁が薄く、母方の祖母が熱心に寺通いしていたので「トラおばあさん」から少し話が入ってくるくらいでした。
 不思議なもので、夫を送ったからか、あるいは年を重ねたからか、寺や仏教にも関心が持てるようになりました。宗教なんて、と若いエネルギーで突っ走っていた日々も過ぎ去り、日々穏やかに過ごせるためには何の力も借りたいものという柔軟さが出てきたのでしょうか。
 さて、妙光寺の空気はおそらく一般的な寺とは違っているのかもしれませんが、住職のまわりには大勢の老若男女が集まっていてフェスティバル安穏の準備で活気に満ちていました。だいたい建物全体の風通しがよく(実際の風も)少しも威圧感がありません。よく練られた計画書に基づきフェスティバルが実にスムーズに進行していくことに驚きました。
 内容紹介は省き、私の感想は、お寺の活動が地域の檀家さんや安穏会員の方々と心が通い合って成り立っているように思われたことが不思議な発見でした。
 法会はとても美しいもので、すがすがしい気持ちに満たされました。その後の夕方からの交流会のなんと楽しかったこと。私は実行委員の末端に加わる身なのでもてなさなければいけないのに、地元の方々に親切に接していただきひとときの幸せな時空間を過ごしました。寺に、あるいは他人に信頼を寄せてそこに集まった人々の清らかな心、何の不浄な思いの入る余地のない世界を体感しました。
 「また来年会いましょう!」「東京の桜葬墓地にもいらしてくださいね!」と挨拶を交わしてお別れしたのでした。本当によい夏の日を過ごせたことに感謝します。
会員 S

初めてフェスティバル安穏に参加し、スケールが大きいこと、設営と進行の手際がよいことに驚きました。スタッフは私たちを含め、なんと70人だそうです。  本堂前の院庭から山門を出て、たくさんの灯明が両側に立ち並ぶ参道を通って行く安穏廟前の広場、山門の内側の外庭へと移動する会場は、どこも広々としていて空気がおいしく、ゆったりとした気持ちで一日を過ごしました。
 第1部講演とパネルトーク冒頭、小川住職の語りのタイトルは「今の寺に仏教はない、のか」。寺と仏教についてどのように語られるのかと思っておりましたところ、修行の場であるとともに、一人ひとりの生き方を支え、横のつながりを作っていく役割を担う、という寺のあり方について明快に語ってくださり、納得いたしました。
 住職は、交流パーティでは各テーブルを回って、一人ひとりに話しかけておいででした。
 安穏法会は荘厳で、この催しの中心として存在感がありました。年ごとに内容を少し変えておいでになるようですが、参会者全員も加わっての散華(花を模した色紙を撒く供養)と住職の回向(祈りの言葉)がすばらしく、独自のものとして定着していることに感動しました。
会員 K

度の参加で、三回目です。一年に一度、お会いするボランティアスタッフの皆さんともすっかり顔馴染みになりました。今や私の夏の行事に欠かせないものになりつつあります。法要の後で交流パーティがあるのですが、昨年から、スタッフそれぞれ、会員の方のテーブルに入って、話の輪に加わります。昨年は少しぎこちなかったのですが、もう何年もやってきたかのように、すっかり馴染んでしまいました。
 私のテーブルは全員お年寄りでしたが、皆さんと和やかにお話ができて、故郷に帰ったみたいでした。
 会員 K


  ◆2006年春の講座2
古道を行くスタディ・ウォーク
―春の野津田・歴史古道の集まる丘&小野路を歩く

 新緑のなか、はるか大昔からの先人たちの豊かな心と、たおやかな暮らしの時代の記憶を、遺跡や古道から学び、感じとる、一味違ったウォーキングを企画しました。ゴールデンウィークの谷間、5月2日(火)午前9時、小田急鶴川駅北口に集合。宮田太郎さん(歴史古街道団団長)にガイドをお願いして、コースを次のように決定。
《野津田車庫〜野津田公園〜下堤〜S字古道〜三社大権現〜布田道〜真光寺公園(町田いずみ浄苑)解散》
 前日の天気予報は雨。参加予約は6名。一日中雨ということはなかろうと決行しました。 参加者からレポートをお寄せいただいたので、ご紹介します。

●レポート1「時代を超えた人間の足跡」Sさん(会員)
 あいにくの天気と、ゴールデンウィークの狭間で参加者が少なかったのは、意外にラッキーだったのかもしれません。宮田太郎さんのご案内で、多摩丘陵北西部の古代道と鎌倉道を歩きました。
 強く印象に残ったのは、古代の道が足下に層を成して現代の私の足裏につながっているのだという実感でした。距離のリレーではなく、どのポイントでも時代を超えた人間の足跡が厚みのリレーとして存在しているという感覚です。これまで道を歩いている時、この道はどこから来てどこに続いていくのかという関心の持ち方でしたが、今回はまったく違っていました。
「自分」の存在が、過去から連綿と続いてきた人間の歴史の一地点にあること、自分の亡き後も後世の人たちがこの道を歩んでいくだろうことを、しみじみ思いました。柔らかい地面を踏みしめると、昔の武士も女の人たちもここを歩いたのだと想像がわいてきました。終点間近の布田道から、町田いずみ浄苑の桜葬墓地を見下ろしたときはなんとも言えぬ嬉しさがありました。私にとってそこはまさしく人生の最終ゴールであるからです。もっともっと豊かな歩みを続け、あの桜の下でゆっくりと休もう……。そんなことを考えた一日でした。
 先に逝った夫の写真を初めて外に持ち出し、雨の中をともに歩き、二人で永遠の眠りにつく桜葬墓地を見てもらいました。「君らしい選択だと思うよ」という夫の声が聞こえたようでした。

●レポート2「歴史とロマンを体感」Oさん(一般)
 ゴールデンウィークのある日、曇天の鶴川駅に降りた。野津田車庫でバスを降り、ウォーキングが始まる。七国山へ向かう途中、鎌倉古道の竹林の中で激しい雨に遭う。昔ここを義経や弁慶が歩いたのですよと宮田さんの説明に、雨に煙る林の中から義経、弁慶が現れそう…。そんな想像も、雷を伴う激しい雨にせきたてられ、民家のガレージで雨やどり。小降りになったところで野津田公園に向かった。雨にぬれた若葉はひときわ美しく、静寂。
 早めの昼食が済む頃には雨も上がり、鎌倉古道を進む。ときおり横道に入り、昔の人が歩いたであろう道幅や断層から昔の道の高さを感じながら、宮田さんの説明に引き込まれる。幕末、近藤勇、土方歳三らが出稽古に通った布田道。資料を見ながら明日を夢見て剣術の稽古に励んだであろうことを想像する。
 この日のコースの終点、町田いずみ浄苑に着き、一休みするうち雨が激しくなり、苑内を見学できなかったのは残念だったが、宮田さんの歴史とロマンを感じる解説、実踏調査に基づく古道地図など作成された資料のすべてに、文化遺産を守りたい思いが伝わる。「一度破壊されたら元には戻らない」という言葉が重く心に残った。


  ◆2006年春の講座1
行ってきました! 韓国との文化交流旅行

 昨年(2005年)4月に桜葬ができた2カ月後の6月から、韓国からの視察団が相次いで町田の桜葬墓地を訪れました。マスコミ、研究者、葬墓関係者、葬儀社、市民団体などインターネットで桜葬を知ったのだということでした。それ以来さまざまなかたちで交流が続いていて、今回の訪問もその一環です。お隣の韓国で急速に進む葬墓文化大改革をこの目で見て、実際に民官協働の大改革を短期間で進めてきた韓国の人たちと交流する、日韓葬墓文化交流の旅行に参加しました。エンディングセンターの参加メンバーは男女各3人の総勢6人。4月23日の夕方、羽田空港に集合していざ、韓国へ。
 韓国では急速に都市化がすすみ、広い土地を要する土葬墓による自然破壊が問題となりました。そこで急激な勢いで火葬化をすすめ、ここ10年くらいで納骨墓地や散骨公園などが各地ででき、さらに近年、樹木葬や散骨など、環境問題を考えた自然志向の葬送形態が注目されています。樹木葬や散骨が注目されている点は日本と同じなのですが、日本と対照的なのが国の動き。今年上半期の国会通過をめざす「葬事に関する法律」の改正案には「自然に親和的な葬法」が盛り込まれているのです。現在は法律に規定はないものの、ここ数年で注目されている樹木葬と、これまで法の枠外で行われていた散骨を含め、国を挙げて推進しようとしています。
 日本からはエンディングセンターのほかに、私たちと同様、自然共生型の葬法を推進する「葬送の自由をすすめる会」からも約60名が参加、24日の韓日交流シンポジウム(※)と25日のソウル市立墓地の見学で合流しました。交流シンポでは井上代表がエンディングセンターの桜葬について報告し、日本で樹木葬や永代供養墓が広がっている背景と、散骨が法の枠外で行われている現状の問題点について発言しました。
 伝統的な土葬墓(土饅頭)が並ぶ山に隣接してソウル市立墓地があり、そこに「追慕の森」という散骨公園があります。粉にした遺骨を砂土と混ぜ、決められた場所(花の名前がついた4つのエリア内)に撒くようになっていました。最初は芝生に自由に撒くようにしたところ、周辺住民の反対にあい、場所を限定したそうです。火葬場も見学しましたが、粉骨器が備え付けられていて、火葬後すぐに粉骨することができるようになっていました。そのあと広大な敷地(森の中)にある王様の墓地を見学し、韓国の研究者、マスコミ、葬墓関係の方たちとの食事会や夜のカラオケを含め楽しい旅行となりました。おいしいものをモリモリいただいて、こわごわ体重計に乗った私でしたが、何と!わずかですが減っていたのです。韓国の料理がヘルシーだという証明? 次回はぜひ、ショッピングも楽しみたいものです。また行きましょう。(Y)
※韓日交流シンポジウム テーマ “自然回帰を志向する新しい葬墓方式”について(シンポジウムと討論・懇親会) 2006年 4月 24日 (月) ソウル市・中央大学校大学院国際会議室 [主催]中央大学校韓日文化研究院 [韓国側参加団体]生活改革実践協議会、(社)韓國葬墓文化改革凡國民協議會、樹木場を実践する人々の集まり、その他関連宗教団体


エンディングセンター2006春のフォーラム&第1回桜葬メモリアル

 2006年4月2日(日)、桜の花で埋め尽くされる東京・町田の地で、エンディングセンター春のフォーラムと、第1回桜葬メモリアル(桜葬墓地の合同祭祀と交流)を同時開催。会員、一般を含む140人が集いました。  第1部フォーラム会場は町田いずみメモリアル内のいずみ会館ホール。テーマは「桜の花の下で、死と生前準備を語ろう」でした。
 講演は清水勇男さん(弁護士・元公証人)、テーマは「自分の死、家族の死、一人の死―遺言、任意後見人、葬送の生前準備」でした。中国の崑崙山に住む3人の仙人が不老不死の薬を飲んでしまったために2000年たっても生き続けていて、3人でどうしたら死ねるのだろうかと頭を抱えているお話から始まり、大切な家族を失ったときの悲しみとどう向き合うか、そして遺言は愛する家族に贈るメッセージである、というお話。葬送の生前準備をサポートするエンディングセンターのような団体がこれからの時代に果たしていく役割はますます大きくなっていく、というお話をしてくださいました。
 そのあとに続くトライアングル・トークは清水勇男さん×碑文谷創さん(葬送ジャーナリスト・雑誌『SOGI』編集長)×井上治代。テーマは「葬送の最前線と市民団体の果たす役割―エンディングセンターのこれから」でした。碑文谷さんから、富山県射水市の病院で延命のための人工呼吸器をはずしたことで、本人なり家族の意思確認がどうだったかを問われている事件についての問題提起があり、尊厳死という考え方、自己決定権、そして大切なことは自分の意思をしっかりと文章にして遺すこと。家族にしっかりと伝えること、といったお話がお三方それぞれの立場から語られました。
 第2部は桜葬墓地にて、第1回桜葬メモリアル(合同慰霊祭)。宗教を問わない桜葬ですが、今回は日蓮宗の僧侶、菊池泰啓さん(大分市・妙瑞寺住職)、望月昌光さん(川崎市・善正寺住職)に読経をお願いしました。献奏は琴。献灯、献花に続いて、桜葬のオリジナル曲を発表。作曲してくださったのは大阪在住の若き音楽家、日衛島靖彦さん。井上治代が作った詩を会員の木村育子さんが朗読して、閉会しました。
 第3部交流会では心づくしの料理、飲み物をいただきながら、なごやかな雰囲気のなか、実行委員長の小手川洋さんの司会により、参加者、ゲスト、スタッフもリラックスしてそれぞれの思いを語り合い、交流を深めました。遠くは、札幌の「エンディングを考える市民の会」から澤さん、齋藤さん、「これからのエンディングを考える会九州」から小出真理子さん、手元供養を提案する京都・博國屋の山崎さん、会報「E-net」に連載中の「エンディングわかば日記」を書いてくださっている岡久美子さんも愛知県から駆けつけてくださいました。はるばるありがとうございました。
 この日は桜葬だけでなく、一関の樹木葬、新潟の安穏廟、東京・東長寺の「水の苑」に決めている会員の方々も参加され、死後のことやお墓の話題で、明るく話せる仲間の花の宴となったのでした。

●参加者からのメッセージ
 重いテーマなのに感動的な会でした。エンディングセンターに樹木葬のことで問い合わせをして、参加することにしました。会場で井上先生の本を買い求め、たくさんの気づきがありました。交流会には出席しなかったのですが、スタッフの方に「一関の樹木葬もごらんになったらいかがですか」と声をかけてもらい、一関にも行ってみようという気持ちが沸き起こりました。帰りのバスでお話しした方と自分も同じような境遇だということがわかり、あの人もがんばっているから、自分もがんばって動いてみようという励ましにもなりました。スタッフの方々がさわやかな応対をしてくださったことにも感謝しています。よい会に参加しました。スタッフの方や井上先生にひとことお礼を言いたくてお電話しました。(神奈川県大磯町のY・Mさん。翌日、事務局にお電話をくださいました。)

●実行委員長の小手川洋さんからのメッセージ
 初めて見る桜葬墓地の桜は、けなげに咲いているという感じでした。私がここに入る頃にはこの桜も大きく枝を張り出しているでしょうし、今は背丈ほどもない桜もたくさんサクランボの実をつけることでしょう。井上さんをはじめエンディングセンターの先輩の皆さん、日本墓苑開発センター社長の大沼さん、素敵な墓地を作ってくださり、ありがとうございます。改めてお礼を申し上げます。また、フォーラムで講演、トークをお聞かせくださった先生方、ありがとうございました。広い視野に立ったお話を伺えた貴重なひとときでした。
 桜葬メモリアルは、井上さんの詩の朗読と読経に、その場にふさわしい音楽が加わって、心に響く慰霊祭でした。その後に交流会がありましたが、それに参加せずにお帰りになった方には交流の時間があまりなかったのではないかと心配しています。
 来年は移動時間を利用したコーナー作りのよい工夫はないかと考えたりしつつ、また皆さんにお会いするのを楽しみにしています。

[お知らせ] この日都合により参加できなかった方のために、DVDを制作しました。貸し出しもいたします。ご希望の方は、町田事務所(TEL.042-850-1212)までお問い合わせください。

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