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東京で初の樹木葬!エンディングセンター桜葬


Access

●エンディングセンター
〒157-0061
東京都世田谷区
北烏山 1-8-18
tel 03-3341-3555
fax 03-3300-3704
◇電話受付(平日)
13:00〜17:00

●町田事務所
〒195-0051
町田市真光寺町
318-12
tel 042-850-1212
fax 042-850-1211
◇電話受付(月〜土)
10:00〜12:00
13:00〜16:00

●郵便振替口座
エンディングセンター
00150-0-148558


























































































































































































































































































































































































































































スペースアデュー見学会報告
心ゆくまでゆっくりと―かつての自宅葬を再現

 7月26日、35度を超える猛暑の中、日比谷線入谷駅から徒歩4分のところにある葬祭館スペースアデューの見学に行きました。
 この施設は、仏壇神仏具葬祭用品製造販売をしている丸喜株式会社のグループ企業として、6年前に新しい時代の葬送を発信するためにオープンしました。基本的に各フロアを貸し切って行うスタイルで、お通夜は親族水入らずで故人の思い出を語り明かすかつての自宅葬を再現しようとしています。各階の部屋には名前があり、5階は「星のきらめく部屋」4階は「風のかおる部屋」「雲のゆく部屋」3階は「光しのぶ部屋」です。各部屋とも故人とゆっくり過ごすため宿泊ができるようになっています。また、グリーフサポートと感染症防止の観点からエンバーミング(死体防腐処理、遺体衛生保存)の最新の施設もあります。
 5名の見学者に、総支配人を含め3名で対応していただきました。スペースアデューのコンセプト等の話の後、各階をじっくりと見学。会員のみなさんからも質問等がたくさんあり、予定の2時間がすぐに経ってしまいました。
 総支配人は「心に残る葬式をしたい。ユーザー側の視点に立ちたい。古い葬儀屋のイメージを払拭し、透明度を確保し、葬儀業界の発展にも寄与したい。また、業者主導の葬儀でなく、お客様主導の葬儀にしたい。そのためには、ゆっくりと、事前に打ち合わせをしたい」と話していました。
 なお、各階のフロア使用料は、5階は29.4万円、4階は42万円、3階は37.8万円で、後の料金は使用者の希望によって積算されます。会員の皆さんのなかには、「とてもいい企画でした。今度はゆっくり見積もりに来たい」という方もいらっしゃいました。なお、スペースアデューはエンデングセンターの特別会員となったばかりですので、これを記念して、0120-46-5521で見学の予約をして、実際に来られた方には、西陣織の生地の印鑑入れをもれなくプレゼントしてくださるそうです。




◆活動報告2008-2
春のフォーラム2008&第3回桜葬メモリアル
2008年3月29日(土)開催




第1部 春のフォーラム2008 講演
終楽章も自分らしく
  樋口恵子(評論家、NPO法人高齢社会をよくする女性の会理事長)

 皆様こんにちは。本日の桜葬メモリアルは3回目だそうですが、誠によいお天気でおめでとうございます。 今大変な時代といわれますが、文字通りの大変です。大きく変わると書きます。まさにその中にエンディングセンターの存在意義もあるのだと思っています。
 私のところに、3月の15日頃、1通のはがきが舞い込みました。創立以来私ども、高齢社会をよくする女性の会の理事を務めてくださった大阪の元朝日新聞の記者からでした。「私こと、何々は3月6日(この6の字だけは後で書き入れています。3月まで印刷してあるんです)、膵臓癌のため、あの世に引っ越しました。親族で密葬を済ませまして、葬儀も偲ぶ会も私の好むところではございませんので、失礼ではございますが、これでご挨拶に代えさせていただきます。生前のご厚誼に感謝し、皆様方の平安を心よりお祈り申し上げます」。そして、署名、83歳とありました。聞くところによると昨年の夏、膵臓癌が発見され、やせ細ってはいったけれど、苦痛がないようにしてもらってホスピスケアを受けていた。最期は病院に入ってわずか20日間、苦痛もない静かな死であったといいます。いかにもそういうスマートな人で、まあ、死ぬ時まで憎らしいわねぇって言って私たち、泣き笑いでした。そういう方が少しずつ増えてきております。わが家の近所の葬儀屋さんがこの頃、立て看板を出しまして、そこに「密葬、親族葬、一般葬、お別れ会、偲ぶ会、なんでもやります」。
 ビジネスの世界は世の中の動きに敏感に対応しているようでございます。 私も9年前に連れ合いを見送りました。親しい人で荼毘に付しまして、そう日を置かず、お別れ会をお寺で行いました。本人の遺言には、「墓は無用、葬儀も無用、お別れ会程度はもし残る人の希望があったらしてもいいが」。ただし、「香典を受け取らないこと、写真は用意してある」。ちゃんと用意してあるんです。かっこいい写真、それも畳2畳ぐらいの大きな。大学の教師でしたが、どこかの出版社が撮影してくれた、口笛吹かんばかりの明るい表情で立っている全身の写真です。「音楽はチャイコフスキーの交響曲第6番悲愴」、「別れの言葉はごく数人の人に」、で、最後に私の大演説で締めくくって、若い人が大勢集まって盛大に泣いてくれて、いいお別れ会でした。おひとりさまの最期をどう支えるか さてこれからの話ですが、私はエンディングセンターのような団体のサポートというのは、今後ますます大切になってくるだろうと思います。というのは、何よりも変化の一大現象は、高齢の一人暮らしが増えるということなのです。
 「おひとりさま」ブームであります。上野千鶴子さんの『おひとりさまの老後』が70万部であります。私たちもずいぶん前から研究してきましたが、実は結婚して夫婦でいても、どちらかが先立てば結果一人になるところが今の問題なんです。 家族の様相がどんどん変わって、子孫のいない人、近くに住んでいない人が増え、一人暮らしは日本中で380万世帯ございます。一人暮らし全体の中では女性が4人に3人。世帯主が65歳以上の高齢世帯では一人暮らし世帯が28・9%、夫婦のみの世帯が35・1%、両方合わせると64%、ほんとに大変です。
 1995年の調査では、お年寄りの60%は、将来は子と同居と答えました。ところが、10年を経た2005年では、将来の同居志向は40%に減っている。たった10年ですごい減り方です。
 かくして、最期に至る道のりをかなりの期間一人で生きていく人が激増します。これをどう支えるかというのがこれからの社会の大きな課題でございます。一人でいる時に死の瞬間が訪れたら、これは孤独死です。でも多くの人は一瞬に死ぬわけではなく、その前にだいたい具合の悪い時期があるんです。だいたい、男性で1年ちょっと、女性で2年以上健康でない時期を過ごす。一人になってヨロヨロと生きる、この時期の支えがものすごく必要なのです。現状ではほんとうの「おひとりさま」は、病院で手術を受けるのも大変です。
 今までは三途の川っていうのが、ちょっと病気になればすぐに渡れた。ところが今、春の小川の一またぎだった三途の川が、向こう岸も見えないくらい、揚子江か黄河かミシシッピぐらい大きくなった。これが大変なんです。これに備えてこそ、終楽章も自分らしく生きられるというものですが、みんなで知恵を出し合っていきたいものでございます。
 安心できて自分らしく、そして死後のあり方も自立と支え合いのなかで創造できる。そんな皆様の活動に期待しています。

パネルトーク 「人生最期のときをどう支えるか」をテーマに、樋口さんの講演の中で語られたこれからの介護、医療のあり方、地域社会の支援について、それぞれの立場からのお話が展開されました。もう少し時間がほしかった、という感想もいただきましたが、次の機会につなげていきたいと思います。パネリストのみなさま、ありがとうございました。

パネリスト
  樋口恵子さん(評論家、NPO法人高齢社会をよくする女性の会理事長)
  松岡久美子さん(看護師、東洋大学大学院生)
  柴田千頭男さん(日本ルーテル教団牧師)
  碑文谷創さん/進行(葬送ジャーナリスト)
  井上治代(NPO法人エンディングセンター理事長、東洋大学准教授)

第2部 桜葬メモリアル(桜葬墓地「木立」前広場にて)
 キリスト教の礼拝 
   柴田千頭男さん、井上彰三さん


 仏教の法要 
   日蓮宗 望月昌光さん、平井良昌さん、菊池泰啓さん、磯野善秀さん
   曹洞宗 藤田郁雄さん、土屋之光さん

 献奏 フルート『Duo GRACE』島田英子さん、野原千代さん
   さくら(森山直太朗)、主よ人の望みの喜びよ(J・S・バッハ)、
   春の日花と輝く(アイルランド民謡)など
 献灯・献花 

今回は、新たな取り組みとして、宗派を超えた仏式の法要を行いました。望月昌光さん(日蓮宗)を導師として、日蓮宗、曹洞宗の僧侶に参画していただき、「観音経」の読経、回向文(慰霊の言葉)が述べられたあと、読経のなか桜葬墓地「En21」、「木立」に移動しながら蓮花を模した色紙を撒いて供養する散華行道が行われました。
フィナーレは参加者も加わって一斉に散華を行い、心に残るメモリアルとなりました。

(報告:山口圭子)
(写真撮影:坂井健治)


◆アクティブ講座1
暮らしに生かす東洋医学(毎月第3水曜日開催)


 会員の山脇洋子さんを講師に、心もからだも元気に暮らすための講座が始まりました。講座の内容は、東洋医学の考え方、家庭でできる漢方、気功です。ここで行う気功は、「香功(しゃんごん)」という医療気功です。初級編なので、腕の簡単な動作ですが、繰り返し続ける動きが大脳(間脳、脳幹)に刺激を与えることで、効果が得られるそうです。癒し系の音楽に乗ってリズミカルに動きますが、終わると気分がすっきり、手足だけでなく全身がぽかぽかして、血流がよくなることが実感できます。
 初回は「冷え」について、体温が1度下がるとどうなるか、でした。免疫力が低下、病気にかかりやすくなり、基礎代謝が落ちて太りやすく、老けやすくなり、体内酵素の働きが低下して、疲れやすくなる。おまけにガン細胞は低体温が大好きだとか。2回目は自然の法則に従うこと、人体を自然の一部ととらえる考え方についてでした。ご一緒にいかがですか?(や)

次回は7月16日(第3水曜日)14:00〜16:00  参加費:会員500円
 会場:東京・新宿のエンディングセンター「スペースゆい」
 参加要予約(定員15名)

◆アクティブ講座2
COCO湘南台見学 6月1日(日)

老後は、いつから、どこで、誰と暮らす?

 COCO湘南台は、小田急線湘南台駅から歩いて15分の所にある高齢者住宅です。運営母体はNPO法人COCO湘南(高齢者バリアフリー住宅研究会から発展)。1999年に開設し、その後、COCOありま・COCOたかくらと開設し、現在3棟となっています。理事長は藤沢市議会議員を24年も務められた西條節子さん。COCO湘南台の住人です。高齢者グループリビング(高齢者生きがいグループホーム)の日本における先駆者で、マスコミでも多く取り上げられています。
 1棟10名が定員で、キイワードは「自立と共生」。これを生活支援ネットワークと医療・保健・福祉ネットで支えています。何回も設計を見直したということで、細部までこだわりがあります。自然光を利用した廊下や食堂、広いベランダと浴室、部屋のトイレ以外にも大きな共同トイレがあり、そこには犬のトイレもあります。個室は7.5坪、昼・夕食は用意してくれ(夕食は厨房で調理してくれるため温かいものが食べられる)、共益費等を含め月額約14万円、入居分担金は370万円です。入居資格は原則として、65歳以上です。見学者からは認知症の場合の対応やどうして10名なのか、すぐに入れるか等の質問がありました。
 毎月1回見学日があり、希望すれば事前体験もできるそうです。また、運営の思想や開設までの道程を記した『高齢者グループリビング COCO湘南台』(生活思想社)、この家で看取りを行った『在宅ターミナルケアのある暮らし』(同)が出版されています。(た)


◆アクティブ講座3
秩父巡礼ウォーク 5月13日(火)

 秩父三十四ヶ所観音霊場への巡礼体験をしてみたいと、新緑の秩父路ウォーキングを企画しました。「日本百番観音報恩総開帳」が行われる期間中なので、普段は閉じられている厨子の扉が開かれ、観音様とご対面できます。案内人は、会員の辻ユリ子さんです。
 千年も前から巡礼、遍路は人々のあこがれの旅だったそうです。いまなお美しい自然が生きる巡礼道を歩き、人情に触れ、慈悲あふれる観音様やお大師様と出会うなかで、日常から離れ、これからの人生に広い世界を開いていく、そういう旅です。
 アクティブ講座では、西武秩父駅からバスで1番札所に向かい、そこで納札や納経帳などを求め、巡礼衣装を身に付けた辻さんから、お参りの作法についてレクチャーを受けました。また、お手綱に触れることで、観音様の功徳をいただくことができることなどを教わり、かわるがわるお手綱に触れて、お参りをします。さらに、観音さまのほうを向いて、般若心経を読み、合掌。納経所へ。この日は札所5番、語歌堂まで、時間をゆったりと使い、寺の歴史などを学び、風を感じながら山道を歩きました。道標がいたる所にあるうえ、出会う人も親切で、田園風景に心癒される旅でした。(や)

次回は7月8日(火)10時30分西武横瀬駅出口に集合、6番札所卜雲寺〜11番札所まで(歩程約2時間30分)の予定です。初めての方もどうぞご参加ください。
参加要予約(事務局まで。電話またはホームページからどうぞ)
参加費は会員500円/一般1000円。小雨決行、ハイキング用の靴で、雨具、弁当持参。ご開帳は7月18日までです。

◆自前講座ゆい 開催Report


●俳句の会 毎月第4水曜日開催

和田知子(会員)
 この春、いずみ浄苑内の泉心庵で「さくら句会」が始まりました。4月、5月、とまだ2回すぎたばかりですが、ゆかりのある静かな部屋で、初めてお会いする方々とは思えない愉しいひとときを過ごすことができました。 
 いずみ浄苑は、いつも手入れが行きとどいていて、始終、何らかの花が咲いていますが、5月には、桜葬墓地の西側の石垣いっぱいに、白い定家かずらの花が咲き乱れていて、句会のあと、そのむせかえるような芳香を愉しみました。  
 次回の6月には、去年もそのころそうだったように、可憐な捩花(ねじばな)がたくさん、桜葬墓地の上を飾ってくれているでしょう。
 これから毎月、いろいろな花に出会えるのを愉しみにしています。

 2回の句会に出た作品を、少し紹介します。

 桜三本碑(いしぶみ)として芝生墓地      知 子 

 薫風や嬰(やや)の両足合掌す

 疼痛に似る母の日も父の日も


 山つつじ行く手を照らす切通し        睦 子

 風薫る熊野古道の石畳

 薫風や果てなし集落山の上


 木洩れ日のゆれて寺苑の風薫る        千 代

 病める子に光ころがりつつじ燃え

 風の日の川巾泳ぐ鯉のぼり


 バス停にひととき和む遅桜          美恵子

 たんぽぽの張りついてゐる崖っ縁


 次回は、6月25日(第4水曜日)兼題は、「あぢさゐ」他。


●写経の会

6月6日(金)開催

 エンディングセンター理事長の井上治代さんが、今回は書家として講師を務めてくださいました。墨をすりながら、井上さんが書道を始めたきっかけや、書道界(家元制度のような?)のお話を、興味深く聞きました。手に職をつけたほうがいいというお母様の言葉で始められ、自宅で書道教室をされていたこともあるとのこと。墨がすりあがったところで、小筆を持って般若心経を写していきます。この小筆は、「写巻用」小筆といい、特別なもののようですが、中国製で、問屋さんで買ったものなので、とっても値段が安いのです。値段は安くても、書き心地はとてもいいということで、練習用に2本買い求める方もいらっしゃいました。
 さて、お手本の上に和紙を重ね、1字1字丁寧に筆使いをなぞっていきます。本来ならしゃきっと緊張する場面なのでしょうが、「ここで蝉時雨が聞こえてきたら、雰囲気が出るのにねえ」とか、「作務衣に着替えたかったんだけどね」などと、楽しいおしゃべりをしながら、終始和やかな雰囲気で、ゆったりと写経をしました。(ひ) 

次回の日程

写経の会 7月11日(金曜日)13:00〜
俳句の会 7月23日(水曜日)14:00〜

いずれも町田いずみ浄苑内「泉心庵」にて。参加費:会員500円
参加要予約(事務局まで。電話またはホームページよりご予約ください)
●陶芸の会
5月22日(木)開催

自宅で陶芸教室を開いていらっしゃる会員の古川不盡子さんに講師をお願いして始まった「陶芸の会」です。初回は皆さんと吉祥寺駅前で待ち合わせをして、古川さん宅に伺いました。

いろいろな作品を見せていただいて、どんなものを作りたいか、イメージを膨らませました。その中には、かわいい骨壷もありました!
 ただし、参加した会員はほとんど陶芸に取り組むのは初めての方ばかりなので、やはり、作りやすいお湯飲みやお皿を作ることにしました。
それぞれ土を1kgずつもらって、思い思いの作品を作っていきます。古川さんだけでなく、陶芸教室の生徒さんが助手を務めてくださって、土の扱い方や形の作り方を丁寧に教えてくださいました。皆さん1kgの土を使い切って、何とか湯飲みやお皿の形まで作り、次回は、底を削ってきれいに仕上げることになりました。
 最後はみんなで工房を片付けて、お茶の時間です。おいしいお茶とお菓子をいただきながら、陶芸のこと、桜葬のこと、ご自分たちの近況など、お話が弾んで、お暇するのがすっかり遅くなってしまいました。そして、少しずついろいろな作品に挑戦して、骨壷を作るのが目標?!



◆活動報告 フォーラム2008 5月24日開催終

◆末期の医療をどのように選択しますか?
  「私の体、私の人生、私が決めたい」
  〜医療の事前指定書を書いてみましょう〜

 心肺停止状態になったとき、ものが食べられなくなったとき、回復不可能な病気の末期になったとき、どんな医療を希望しますか?
 そのとき自分で意志表明できればよいのですが、人工的な生命維持装置の使用、栄養補給、緩和ケアなど、どうしてほしいか、自分で医療を選び、事前に書面で指定しておくことができます。終末期の医療を決めておくこの「事前指定書」について、5月24日(土)弘済会館にてフォーラム2008を開催しました。
 講師は、本誌に好評連載中の「エンディングわかば日記」でおなじみの岡久美子さんです。終末期とはいつからか?
 尊厳死宣言との違いは、延命の拒否や中止だけではなく、こういうときはこうしてほしいというように個別に選んで指定しておくことができるということをお話しいただきました。
 事前指定書の普及の社会的背景や、その必要性についてのお話のあと、実際に書いてみるための「見本」を使って、それぞれの項目について書き方の説明がありました。かかりつけ医と代理人2名の署名が必要なのですが、法制化されているわけではないので、それがないと効力がないというものではなく、医師がそのようにしてくれれば問題ありません、と岡さんは言います。まずはかかりつけ医として署名していただける医師をみつけることですが、いつも見てもらっている先生が引き受けてくれるかどうかは、簡単ではないようです。その時運ばれた病院に来て立ち会ってもらう必要があるかもしれないとか、できれば自分より長く生きそうな若い先生がいい、など条件があるからです。代理人は家族でも友人でもよいのですが、やはりそのとき立ち会ってくれる人ということになります。
 また、自分にとって「回復不能な状態」とはどういう状態か、を書くようになっていて、これがなかなか難しいと感じました。つまり「こういう状態になったら私は生きていたくありません」という状態を自分で決めることだからです。
 限られた時間でしたが、大変充実した内容で、参加者からは、ぜひこのテーマで連続講座を計画してほしいという熱い希望が寄せられ、理事長も「秋に計画しましょう」と答え、大きな拍手で閉会しました。


◆2008年 連続講座「選ぶ時代の葬送」第6回、第7回 開催報告

  第7回「お葬式と宗教」 2月2日

 講師は葬送ジャーナリストで専門雑誌『SOGI』編集長の碑文谷創さん。エンディングセンターの講座などでよく出る質問に、「菩提寺の住職が嫌いで葬儀を頼みたくない」、「宗教とは縁がないので無宗教で葬儀を行いたい」など、宗教離れが進む現状を示すものが増えている。碑文谷さんは、神道から仏教の各宗派、仏教の新宗教系、キリスト教、いずれにも特定し得ない教団にいたるまでの、それぞれの宗教における葬儀の特徴、意味、作法について解説。死の意味も「大自然に還っていく」神道から、仏教でも「仏弟子となって修行ののち浄土に赴く、あるいは成仏する」とされるものから「死=往生であり即成仏」とする考えもあり、輪廻転生の思想の影響や、葬儀の過程におけるそれぞれの作法の意味、追善供養の意味について知ることができた。

  第6回「死別の悲嘆」 1月19日

講師は橋爪謙一郎さん。GSI(Grief Support Internationall)代表でIFSA(日本遺体衛生保全協会)スーパーバイザーを務める、「グリーフサポート」のスペシャリスト。かけがえのない人との死別は身体にも、心にも、社会的にも大きな影響をもたらし、さらに生きる意味への疑問や神仏の存在への疑問といったスピリチュアルな部分にも現れ、それらは相互に影響しあう。橋爪さんは「この深く大きな悲しみは誰も代わってあげることはできないが、一人で立ち向かわなければならないものではない。信頼できる友人にしっかり聞いてもらう環境をもってほしい」という。
 葬儀の過程で、死別の現実を認識し、確認し、そこに集まった人と思い出を共有することにより新たな人間関係を築くこともできる、と葬儀のあり方とグリーフワークについても言及された。

Copyright © 2005 EndingCenter