桜葬通信2 July 2005 vol.2

東京で初の樹木葬 エンディングセンター桜葬はじめました

 木を植えて墓標とする樹木葬です。
 今年4月、東京町田市に完成した「桜葬」は、東京で初の樹木葬として、テレビや新聞でも紹介され、大きな反響をいただいています。4月から毎月1回開いている桜葬講座に毎回30人〜40人の方々が、首都圏だけでなく新幹線で他府県からも参加され、期待の大きさを実感しています。申し込みをされた方々には、これで安心した、土に還って自然の一部になれるのがうれしい、娘たちもここならいいねと賛成してくれた、こういうところができるのを待っていた、埋葬したら追悼登山をしてきます、など大変喜んでいただいています。
 東京の町田いずみメモリアル内に、135平方メートルの区画を造成して芝を張り、桜を3本植え、四季折々に楽しめる花を植えた、明るくさわやかなガーデン墓地です。
 エンディングセンターの桜葬墓地は、継承者のいらない、永続使用できる樹木葬墓地です。遺骨を埋葬したあと、永遠に動かすことなく土に還ります。同じ場所を別の人が使用することはありません。
 宗教は自由で、檀信徒になることを求められることはありません。また個別に、ご自身が信仰する宗教に則った祭祀を行うことを拒否されることはありません。
 エンディングセンターが立会人となり、会員が使用するお墓なので、契約を希望される方は正会員になることが必要です。


  エンディングセンター全国「桜葬」ネットワーク

エンディングセンターの呼びかけにより、全国に桜葬が誕生しています。桜葬に賛同している団体を含め、全国からの情報を受発信していく予定です。どうぞお楽しみに。

真光寺の梅/千葉県・真光寺 住職 岡本和幸
 今年の春、真光寺の桜はようやく花見ができるような大きさに成長してきました。私が真光寺に入山したのは平成6年のことです。当時の真光寺の境内には、花の咲く木はほとんどありませんでした。桜の下で花見をしたい、そんな想いから小さなソメイヨシノの苗を買って植えましたが、その苗もようやく大きくなってきました。ひと春ごとに花も増え、風格が備わってきた桜の木を見ると、入寺以来、一緒に生きてきてくれたのだなという思いがいたします。来春は檀信徒の方たちと、お釈迦様の誕生を祝う花まつりの法要を行い、桜の下で花見会をやろうかなと思っています。
 さて、今から5年くらい前、私は石屋さんのトラックを借り、檀家総代さんと一緒に千葉市の住宅街に行きました。とある家の庭木を真光寺に移植するためでした。このお家は数年前に犯罪に巻き込まれ、ご主人を亡くされました。定年退職をしてすぐの出来事で、自宅の庭での犯行でした。生活設計が狂ってしまった奥さんは、家を手放しマンションで暮らす選択をされたのですが、ご主人が愛した庭の木が切られてしまうのは忍びないとのお話を聞いて、少しでも真光寺に移植できればと思い、おうかがいしたのです。その時に移動した大きな梅の木は、真光寺の樹木葬予定地で元気に枝葉を広げています。
 真光寺では、「寺のある暮らし」と題し、年に数回、皆様にお寺を開放しています。今年の5月に開放した際には、はじめて奥さんが大勢のお仲間と遊びに来られました。谷の散策や畑仕事などで汗を流した後にその梅の木へご案内すると、奥さんはその梅の木を抱いて、涙を流しておられました。私たちと共に生きる木それぞれに歴史とこめられた想いがあるものだと痛感した出来事でした。(連絡先/0438-75-7414)
●寺のある暮らし・禅寺生活体験
 里山の散策や軽い農作業、竹細工や藁細工などのんびり過ごしてみませんか。
日時 8月19日(金)・20日(土)・21日(日)
場所 真光寺
参加費 1日2千円 1泊2日では4千円(食費込み)
持ち物 動きやすい服装・寝巻き・洗面道具(布団・長靴などは用意しています)
お申し込み FAX0438-75-7630 後日詳しいご案内を送付します。
樹木葬は優しい埋葬法/千葉県・天徳寺 住職 二神成尊
 先日ご主人を亡くされ、その骨と共にナツツバキを植樹された方が、帰り際に「主人のお骨を埋めてしまえばこれで主人との繋がりが全て切れてしまうと思って、昨日は落ち込んでおりましたが、今日埋骨してみると、まだ主人と繋がっているような気持ちがするというか、ナツツバキとしてこれからは私を見守ってくれるというか、とにかく心が落ち着きました」とおっしゃいました。
 樹木葬を選ばれた方の多くがそのような体験をされますし、住職として埋骨に立ち会う私も、墓石への埋骨の重苦しい雰囲気とは違う温かい雰囲気に救われます。
 故人の意思に従い、樹木葬にできたという達成感もさることながら、青空と緑の森に囲まれ、足元のいたるところで野花の咲く大地に遺族全員で穴を掘り、木立を吹き抜ける風を感じ、鳥のさえずりを聞きながらお骨を埋め、土をかけ花木を植えるという行為に、私たちは癒されるのでしょうか。自然にいだかれることで遺族の悲しみは薄れ、花木としての故人と繋がっているという感覚がもたらされるのでしょうか。暗い墓石の中に入れられ、厚い石の蓋をされる時の故人との断絶感を感じないのです。埋葬をなさった別の方の「樹木葬は優しい埋葬ですね」という言葉がすべてを象徴しているようです。
 自然の癒しの力が見直されてきていますが、そのことを埋骨を通じて実感している今日この頃です。(連絡先/0470-66-1258)
ヤマザクラを植樹しました/山口・宝宗寺 住職 三上隆章
 宝宗寺の桜葬は、4月24日にヤマザクラを3本植樹しました。骨壺には萩の竹を生かしたものを考案しています。萩市は気候のよいところで、庭園都市宣言をして歴史と環境を守ろうとしています。樹木葬墓地は本堂の裏山ですので、安心していただけます。宗教を問わず契約できる認可を受けています。いつでもご案内いたしますので、お電話でお問い合わせください。(連絡先/0838-52-0521)
なんじゃもんじゃ/神奈川・成就院 住職 鳴海善通
 成就院の墓苑には、なんじゃもんじゃという木があると、なんじゃかもんじゃか、人が集まりました。珍しい木であるそうな。白いかわいい花でした。
 お墓参りと見物でにぎわう夏の初めのことです。
 皆様へ、成就院が贈る、樹木のお墓のひと隅に、なんじゃもんじゃの木が茂る。(連絡先/0467-52-6704)
桜葬は未だ計画中ですが…/大阪・大蓮寺 住職 秋田光彦
 戦後60年のこの夏、平和への願いをこめて、モンゴル僧の読経と打楽器奏者長屋和哉氏の共演コンサートを開催いたします。70年にわたる弾圧から復活しつつあるモンゴルの仏教は不安定な社会情勢の中で民衆の心のよりどころとなっています。現地僧侶の力強い声明(読経)をお届けいたします。
 8月4日(木)18:30開演 詳しくは、應典院06-6771-7641まで。

編集:エンディングセンター桜葬プロジェクト 発行:井上治代