桜葬通信4 January 2006 vol.4

  第1回桜葬メモリアル 4月2日開催決定!

満開の桜の下で
 桜葬が4月末に完成した2005年は、桜葬元年でした。東京初の樹木葬墓地ということでご注目いただき、テレビや新聞にもたびたび登場させていただきました。クチコミによるお問い合わせも増え続けています。
 毎月1回開催している見学会&ミニ講座は毎回40名前後の方々にご参加いただき、こういうところを探していたという多くの方が、桜葬がご縁でエンディングセンターを知り、会員になられています。
 そしてこの春、満開の桜の下、4月2日(日)、第1回メモリアル(合同慰霊祭)を開催します。
桜への思い
 森山直太朗さんの「さくら」は、咲き誇る桜の下で、友との別れを知り、舞い落ちる桜に、いつか生まれ変わる瞬間(とき)を信じて、さんざめく光を浴びながら、別れ行く友と「またこの場所で会おう」と約束する。桜が舞い散る道の上で。というドラマチックな詩と爽やかな歌声が私たちを魅了しました。  桜葬メモリアルは桜の木の下に集い、ここに眠るかけがえのない命と向き合うこと、そして、いまを生きる者同士語り合い、楽しいときを過ごす場として開催いたします。


  エンディングセンター全国「桜葬」ネットワーク  住職日記

今を見つめ、未来に向かう/千葉県・真光寺住職 岡本和幸
 昨年は悲しい出来事が多かったように思います。天災や事故の多発も特筆すべき点ですが、子どもに関係する特異な犯罪が頻発したことも印象的でした。こうした社会事象は、決して私たちに関係ないことではありません。私たちの生き方の指向性や、私たちの過去の行いが関係し、絡まりあい、かかわりあって、今日の現象として現れてきているわけですから、一人一人が過去を振り返り、今を見つめ、未来に向かう作業をしていかなければ、不幸の連鎖を止めることはできません。
 不安渦巻く社会情勢の中で、宗教心について語られることも多くなってきているように感じるのですが、本来の自己を確立し、ぶれない信念をもつことが仏教の目的なのに、仏教の名の下に、欲望をみたすことのみを目標とする宗教が跋扈し、それが信仰と言われていることが悲しくてしかたありません。こうした指向性が、社会現象に現れていることを思う時、私自身が足元をしっかりと見つめ、確固たる信念の基に、社会活動をしていかなければという気持ちを強くしています。
 真光寺では昨夏、「少年少女禅の集い」を開催しました。子どもたちが自然とふれあい、生きるということの真の姿を見つめてほしいと願い、食の大切さをテーマに開催しました。本年から真光寺自然学校という形で続けていければと考えています。
 真光寺の里山再生活動では、3反の田んぼから11俵の米を収穫しました。その後さらに開墾が進み、美しい谷津田の姿を取り戻しつつあります。今年は定期的にイベントを開催して、さらに多くの人とこの作業を進めていきたいと考えています。昨秋からは境内地の造成工事が本格的に始まり、樹木葬墓地の概要がはっきりとしてきました。今夏からは伽藍の建築工事にとりかかる予定です。
千葉県袖ヶ浦市川原井634/電話0438-75-7414

葬儀の風景2/千葉県・天徳寺住職 二神成尊
 Sさん(市原在住)の主人が亡くなった深夜、私は家族と隣の木更津市にいた。高熱が続いている私に、葬儀スタッフの秋元氏から折り返しの電話。「市原市の火葬場には葬儀会館はありませんので、これからご遺体を寺にお運びします」。寺で葬儀ということか……とため息。住職家族共々3日3晩、遺体と葬儀関係者の応対に費やされる。しかし民間の葬儀場は数十万円払わないと貸してはくれないから、しかたない。
 ご遺体よりも早く寺に帰らなくてはと、熱冷シートを額に張り、毛布に包まれながら、親戚の運転で房総横断。すでに秋元氏がご遺体と共に待っていた。遺族がまだ来ていなくて一安心。寝巻姿から衣に着替えて、本堂に安置されたご遺体に線香を上げ、そのままの姿で布団に倒れこんだ。1時間後には遺族到着。Sさん家族の一大事に比べたら、高熱など些細なことだと自分を励ます。遺族とスタッフと私で相談が始まった。
 斎場は寺に決定。次に祭壇等の飾りの件。祭壇でなく、ただ遺体を花園に置くだけの花供養の演出を提案すると、遺族も大賛成。その花を切花でなく、ポット入りの生花にしましょう。それも親類縁者の献花で賄えば、費用もかからない。恩を受けた親類縁者が花を買って遺体を囲んであげることってすばらしい。さらに遺族も花園のなか遺体を取り囲むように座るのはどうですか。と斬新な案を出す。しかし、スタッフの秋元氏はイメージが沸かない様子。「花祭壇がいいでしょうね。最近各葬儀社でも目玉にしていますよ。それにポットの花を用意するのはできません。花屋は切花しか扱っていませんから。それに葬儀用の花屋を使うと、その花屋が飾りまでしてくれます」と、あくまで切花による祭壇のような縦型の飾りでないと難しいと苦言。なかなか形式的と呼ばれるものを突破するのは難しいぞ。と私は独り言。(次号へ続く)
千葉県いすみ市大原山田1886/電話0470-66-1258

萩の寺便り/山口県・宝宗寺住職 三上隆章
 山口県萩市の宝宗寺では、桜葬ネットに参加して、昨年4月に山桜を植えました。周囲の通路部分もかなり整備が進みました。
 竹をチップにして道に敷いてもらいましたので、歩きやすくなりました。竹のチップは殺菌作用があり、雑草も生えにくいそうです。間引いた竹の処分に困っていましたが、一石二鳥です。
 樹木葬の契約者が増えて、1年前とは見違えるように山が美しくなりました。昨秋は紅葉もとてもきれいでした。
山口県萩市福井上1927/電話0838-52-0521

湘南の寺便り/神奈川県・成就院住職 鳴海善通
都情山趣
ちょっと淋しく冬枯れの/樹木のお墓 成就院
でも ようくごらんなさい/樹々の根もと 土の上
ほら 落葉はやさしく 重なりあって/御霊を覆って守るよに
夕陽に映える冨士連山/夜は満天の星浴びて
樹々はもう 新たな年にスタンバイ
辛夷 万作 紅梅や/桜もいそいそ春仕度
湘南 茅ヶ崎 成就院/耳をすませて 春の息吹を待ってます
神奈川県茅ヶ崎市甘沼473/電話0467-52-6704

今なぜお寺なのか/大阪府・大蓮寺住職 秋田光彦
 お寺を「学び・癒し・楽しみ」の場として開放、自分を表現しようとする若者やさまざまなNPOと協働してきた大蓮寺塔頭・應典院。その8年間の集積を「仏教ルネッサンス塾」(東京愛宕・青松寺)で1月28日(土)に発表しました。
 應典院での活動が布石となって生まれた生前個人墓「自然(じねん)」や、エンディングサポートについても事業担当者が説明。葬儀、墓だけでない、こころの居場所としてのお寺の試みを、みなさんと一緒に考えました。
大阪府大阪市天王寺区下寺町1-1-30/電話06-6771-0739


編集:エンディングセンター桜葬プロジェクト 発行:井上治代