『句集 あらくさ』

asakura

渡辺をさむ

九条手書きの凧碧天へ雑草(あらくさ)派

 この句が句集のタイトルになったそうですが、渡辺をさむ氏は本誌「住職日記」でもお馴染みの正福寺東堂・渡辺大修さんです。
 「反戦・平和」を人生の大きなテーマにして、諸角せつ子主宰「道標」の同人として句づくりに励んでおられます。 (2010年 第38回道標賞、他受賞)
 「住職日記」では、きれいな花の写真とともに自作の俳句が添えられていることがあります。
 句集の「あとがき」には、次のような一文がありました。「葬儀の引導の折に、追悼の一句をささげて法語としているが、これも俳句を学んでいるお蔭と思っている」。

〈樹木葬に寄せた句から〉
夕日後光の菩薩御掌に桜蘂魂つどう緑が傘の樹木葬