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お知らせ
5月13日2020 UP
ダリアの想い出
「ほら〇〇さん、見てください。きれいなダリアでしょう!」
![](https://www.endingcenter.com/wp-content/uploads/2020/05/f11c24337768ee504976d7caa46bd241-e1589356686995-375x500.jpg)
背丈が高く11月に開花する皇帝ダリア
在宅勤務をしている私は、パソコン仕事で疲れると、
気分転換にベランダの植木に水やりをするのが日課。
その中の一つに、これから夏になると咲くダリアがあります。
ダリアといえば、私には目に焼き付いている光景が思い浮かぶ
のです。
「桜葬」墓地がある町田いずみ浄苑には「皇帝ダリア」といって、
11月ごろに咲く丈の高いダリアがあります。以前にエンディング
センターの事務所があった「泉心庵」の南側の崖下あたりに、
「皇帝ダリア」が見事に咲きます。
「〇〇さん、見てください。きれいなダリアでしょう!」
そう言いながらYは、胸の位置でしっかり抱きかかえていたご遺骨を、
凛として咲いている皇帝ダリアの方へ向けました。母親と長いこと二人
暮らしであったXさんが、先に埋葬された母のもとで眠る日のこと。
この埋葬当日、町田の桜葬墓地「詩桜里」には、Yのほかに参列者は4人。
Yも含めてみなエンディングセンターのスタッフでした。
エンディングサポートの契約をされていた会員Xさんがお亡くなりになって、
火葬場で遺骨を拾い、スタッフが抱きかかえて桜葬墓地のある「いずみ浄苑」
までお連れした。数日間安置したのち、埋葬の日を迎えたというわけです。
物言わぬご遺骨を、「まるで生きている」かのように、在りし日のその方を
思い浮かべながら、自然に発したYの言葉。これがエンディングセンターの
「こころ」であると、私は密かに思ったのでした。
エンディングセンターではエンディンサポートを2000年から実施してきました。
他に、サポートの業務をメインに行っている団体がありますが、エンディング
センターの特徴は、生前からの会員活動があってのサポートですので、契約者数
こそ少ないですが、その分、お一人おひとりに思いをめぐらせたサポートができて
いると思います。
まだ、開花には早いけれど、自宅の箱庭のダリアに肥料を上げた日に、ダリアの
思い出を書き記す。