樹木葬・桜葬のエンディングセンター(東京・大阪)

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お知らせ

【ご報告】春のフォーラム2010 報告

◆春のフォーラム2010 4月3日(土)
 町田いずみ浄苑

「人生の最終章をあったかい空間で」

医療法人社団 ナラティブものがたり診療所所長 佐藤伸彦さん

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救急救命医療に携わっていた時の佐藤医師は、大変な現場であっても、命を助けたという達成感を感じていらっしゃいました。その後に携わった高齢者医療にはそれがなく、医者としてやりがいを見いだせない、高齢者医療は敗戦処理だというような気持ちを10年間くらい引きずっていたそうです。
 ところがあることをきっかけにそうではないと思いしらされたといいます。ある日看護師から「○○さんが熱をだしています」と電話がかかってきたのですが、名前だけでは誰だかわかりません。看護師に「ほら、ナースステーション前の部屋の、入って右の、身体が拘縮しているおばあさんですよ」と言われてはじめて○○さんがどの患者さんかがわかり、その時佐藤医師はすごい衝撃を受けたのです。病態はわかっていても、その人を名前を持ったひとりの人として見ていなかった。皆同じように見えていたのです。しかし、眼の前の患者さんには、終末期を迎えるまでに、一生懸命に生きてきたかけがえのない人生があったはずです。このギャップをどうやって埋めようかとさまざまな工夫をしたそうです。

カルテに干支を記入したり、患者さんの写真を持ってきてもらったりしました。すると目の前の患者さんに元気なころの姿が重なり、201号室のAさんではなく、○○さんの姿が現れました。患者Aさんとして理解するのではなく、ある人生を生きてきた人、そういう人生があった○○さんとして理解します。よく「人間の尊厳」という言葉を使いますが、「人間」ではなく具体的に誰なのかが大事なのだと気付いたのです。
 ナラティブは、ナレーター、ナレーションの語源で、「物語る」「語る」という意味です。人間のさまざまな行為や関係を「言葉」「語り」「物語」という視点からとらえ直します。理屈だけではわりきれない、「そういうことはあるよね」と感覚でとらえます。すると患者とよい関係ができ、治すことを目的とした医学ではなく、社会的実践行為としての医療が生まれます。その意味でも、終末期医療は高度専門医療といえます。
 病院の4人部屋のカーテンのなかで亡くなるのはさびしい、在宅で看取るのは家族にとって負担が大きい、どうすれば人生の最終章をあったかい空間で過ごすことができるのかと考えていた佐藤医師がたどり着いたのが、ナラティブホームです。このナラティブホームは、16室の賃貸アパートですが、そばに医療関係施設が併設されていて、何かあればすぐに医療者が駆け付けられます。入居した患者さんは、自分の部屋でゆっくり最後を看取ってもらえるのです。それを担うのが「ナラティブものがたり診療所」なのです。

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