樹木葬・桜葬のエンディングセンター(東京・大阪)

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スタッフBOOKレビュー

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エンディングセンタースタッフの読書レビューです。

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葬儀と日本人 -位牌の比較宗教史-
20111006001859ca1

菊地章太著 ちくま新書 798円(税込)

葬式仏教の誕生-中世の仏教革命-
201110060019337d5
松尾剛次著 平凡社新書 735円(税込)

今年8月10日、同日に刊行された私のおすすめの2冊を紹介したい。どちらの「あとがき」にも私の名前があるように、著者は、東洋大同僚の菊地章太氏と、研究仲間の山形大・松尾剛次氏。もともとウイットに富んだ人たちなので、文章がとても読みやすい。私は持ち歩いて新幹線の中で読破した。
菊地氏の本は、「葬儀のかたちは古代中国の先祖祭祀に由来する」と、日本人の葬儀、特に位牌に視点を当てて、国をまたぎ、宗教をまたいで、大きな視野から捉えている点が特徴的だ。日本人の先祖祭祀が儒教・道教・仏教を取り込んでいく過程を、豊富な資料を用いて解説している。37頁にはエンディングセンター「樹林墓地」の写真も載っている。
松尾氏の本は、大きな謎に答えている。中世より前の日本社会では、遺体は穢れとみなし、捨てられ、遺体遺棄葬が一般的だった。ところが江戸中期以降の庶民の墓を見ると、遺体は大事に埋められ、石塔を立てるようになる。「捨てていた」ものを「大事に埋めて石塔建立」という大きな変化の背景に何が起こったのかを解説しつつ、日本人と仏教が結びついてきた軌跡を辿っている。(井上治代)

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人間の往生―看取りの医師が考える
20111006002617482
大井玄著 新潮新書 756円(税込)

臨床医として終末期医療に取り組んできた著者が、これまで自身が体験してきた在宅看取りの具体的な事例を挙げながら、「人間の往生」を考えています。
最近の日本では、老衰による「自然死」がほとんど消滅しているのはなぜか。それは延命技術の発達と老衰の「病気化」、病院による死の囲い込みが、日常生活から死が遠ざけ、畳の上で家族に見守られた「大往生」という看取りの文化がなくなってきているからだといいます。
また、脳科学の知見から、認知症患者の「作り話」のメカニズムを説く「意味の世界」という言葉がとても印象に残りました。私たちは外界の事物が世界を構成していると思っているが、実は私たちの脳が自分の経験・記憶に基づいて世界を作っている。つまり、私たちは、自分の脳が構成する(仮構する)「意味の世界」に住んでいる。認知能力がおとろえ、周囲の人々と環境についての共通認識がもてなくなると、その「意味の世界」に住む事実が、「作り話」という現象として現れるのです。
著者は在宅での看取りに携わってきた経験から、老化・死の過程にある人は、長年生活してきた場所において、もっとも落ち着く「意味の世界」を築いているといい、人間として迎えるべき往生の在り方をそこに見出しています。
さまざまな引用を用いての哲学的考察は若干難解な部分もありますが、本書帯のコピーにあるとおり「終末の質」から「生の意味」を問う書となっています。(東 操)

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